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No.16 緒志舞
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age:17歳
sex:女
height:153cm
weight:見た目以上に重い
Trend:理由があれば
Favorite:走ること、アキ、水幸
Hate:先入観、きゅうり、寒さ
Comment
「これからも、生き続ける。」
【Battle_Log】
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「おいこら!今うちのことオシマイつったやつ表出ろ!」



■キャラ設定
名前:緒志 舞(おし まい)
年齢:17歳
性別:女
体重:見た目以上に重い
好きなもの:走ること、タコ焼き
嫌いなもの:先入観、きゅうり
誕生日:10月7日


■性格
兎に角やかましい。終わり。
ぐいぐい行くしぐいぐいツッコむ。口は悪いが善性や正義感は強く、曲がったことは基本的に嫌い。というか口が悪いのは方言のせい。
あだ名はオシマイとか終わってるとか。呼ばれるとキレるけど、本気でやめてほしいというわけではない。



■生い立ち
中学のときのみ父の仕事の関係で長野に居た。それ以外は大阪に住んでいる。テンションは大阪人のそれ。
現在17歳。中・高とも陸上部。800mをメインに走るが短距離も好き。成績は上の下くらいで、大会で勝てるほど速いわけではない。喧嘩になったらグーより蹴りが出る。陸上部で鍛えた蹴りは洒落にならないが???
勉強の成績は中くらい。数学が嫌いすぎて文系に行った。
3人兄弟。15歳の弟と13歳の妹がいる。両親健在。皆仲良し。



■バディ
現在:水幸(79)
バディじゃないけど相方:アキ(13)



■PL
・基本的に平日は昼間お仕事で、夜は23~0時で寝ます
・過度なグロに耐性がないです
・関係性はオールフリー
・たまに播州弁が混じりますがご了承ください



■ログ公開について
オールフリーです。ご自由にどうぞ。



■イラスト
プロフ絵、8割くらいのアイコンはルルクスさんの有償依頼です。感謝!





■その後
異能
フタハナ島では:
炎を操る異能。
異能の代償で、炎の海にいなければ寒さを感じる。
彼女には持て余す力のようで、暴走の恐れがある。


戻ってからは:
彼女の異能は    ―― 消えることはなかった。

ただし、島で『封印』の措置を取り、そこに『吸血鬼』の要素が加わったためか、『条件を満たした際に本来の力が使用可能で、満たさない限り本来の力は発揮されることがない』となっている。

条件は、『他者の血を一定量飲むこと』。吸血一回分相当で32時間異能が解放される。
普段は吸血の必要はないが、週に1度、ほんのわずかの血を必要とする(紙で指を切って流れた血相当)。これに関しては人間のものでなくても問題ない。

彼女はこれらに関して、「いつの間にか机の上にメモが残っており把握できている」と語っている。


以下、デフォルトの状態について
・体温が38度
・直接火に触れても火傷しない
・↑感じ方としては『40度以上の熱を感知しない』。それ以下であれば感覚は人間通り(極度に冷たいものが苦手にはなっているが)
・寒さにめっぽう弱くなったが、常識的な範疇の極度の寒がりではある
・自分が発火する程度の火であれば操れる


異能名:現代怪奇『金木犀と熟れ』


帰還して
長い夢を見ていたようだった。
目を覚ますと夜明け前。スピーチの練習をしていて寝落ちした、のだろうか。
フタハナ島……夢にしては鮮明に覚えていた。なんとも嫌な夢だった、と思ったけれど、夢ではなかったのだとすぐに分かった。

靴を履いていた。藍海からもらったもの。
決して枯れることのない椿の花が、胸元で咲いていた。アキからもらったもの。
ケータイに登録されている、何人かと交換した連絡先。水幸やアキ、アンズ……大切な人たちの連絡先。
何よりも。火を灯せる。自分の身に火を纏わせられる。

机の上に、メモが残されていた。
自身の異能の説明。封印が故、消えなかった異能の取り扱い方が書いている。
……メモの最後の言葉が、やけに不気味だった。


『ようこそ こちら側へ』


人殺しの罪を背負った。
化け物の力を得た。
殺される恐怖を身に刻んだ。
悪い夢は、今日も見る。
夢の中で何度も人を殺すし、何度も力を暴走させるし、何度も自分も大切な人も殺された。
殺せるのだろうなと思ってしまうし、血の味は美味しいし、目を覚ます度胸元を確認してしまう。

……それでも。それでも生きていくと決めた。
逃げないと。背負っていくと、決めた。
だから前を向いて。日常に戻れるように。
今日も一日一日、生きていく。





それに。悪いこと以上にいいこともあった。
島でできた縁も、残ったものもある。

「ちゅうわけやから。多分そのうち同居人が2人増えるしうちが豪邸んなるからよろしくな!」
「わけわからへんけど!?同居人はまあ……増えてええけど。いやむしろもう1人2人子供欲しかった身として大歓迎やけど。最後よ。最後なんやねんそれ。エイプリルフールはまだまだ先やで?ハロウィンのいたずらか?いたずらに何億かけんねん。」
「わけわからんやろ。うちも分からん。まあ悪いよーにはならんやろ。知らんけど。」
「ねーちゃんの友達?押しかけ女房ってやつ?」
「どこで覚えたねんそんな言葉。それはおとんやろ。…………。いや、あんま間違ってへんかも。」
「間違ってへんの!?」


「待っとるからな、ゆっきー、アキ、アンズ、ヒルフェ。
浅香も藍海もウナクロはんもカラクニはんも。他にも約束した皆。また会いに来てくれんの待っとる。」


きっとこれからの人生。今は、辛くとも。
将来全部、総合的に見れば、間違いなく幸せだ。



10年後
中学生の同級生たちが同窓会をやるらしく、2日だけ長野県に戻っていた。
田舎の景色は殆ど変わっていないのだろう。懐かしく思うものが多く、意外と10年前の土地勘そのままでも問題がなかった。とはいえ、覚えていないものも多いが。

これに参加したのは、ある可能性を信じたかったから。
……望んだ姿は、そこにはなかった。代わりに実家を出て東京にいるという話を聞いた。
やっぱり参加するようなタイプではないか。流石に家を出て都会に行くか、と肩を落として。

帰るまでまだ時間がある。どう時間をつぶそうかと考えていると。
その人は、いた。

「……紫苑!!」

その人は車いすに乗っていて。弟と一緒に居て。
向こうは自分のことを覚えていないのかもしれないと思いながらも駆け寄った。
中学のときの後悔。そして、フタハナにかけた願い。
クラスで浮いていた彼女と友達になりたかった。彼女の支えになりたかった。けれど、それはできなかった。
修学旅行に彼女は来なかった。身体の弱い彼女は、前日に高熱を出し参加できなかった。お土産を買って、それを渡して、そのまま友人になれたら。

……けれど、結局きっかけが作れず、渡すことなく中学を卒業して、自分は大阪に帰ることになった。
渡したかった。友達になれなくてもいいから、あなたが来てくれなくて残念だったんだよと伝えたかった。
それが、フタハナにかけた自分の願い。

「……えぇと。舞、だったかしら?」

どうやら覚えていてくれていたらしい。
関西弁で話していたことと、名前にインパクトがあったことから記憶に残ってくれていた。


「久しぶりやな!元気んしとったか!でも車いすに乗っとるってことはどっか悪いんか?」
「訳があって歩くことに支障があるのよ。ちょっと話せないんだけど……」
「そうかぁ、なんか聞かん方がええ感じなんかな。せやったらなんも聞かへんわ。あ、せや、渡したかったもんあんねん。あんなあんなー。」
「ねえ、舞。」

笑った。
今まで一度だって見たことのない、穏やかな、月の花の笑み。

「……中学のとき。ありがとう、私のこと気にしてくれて。お礼、言ってなかったから今のうちに言っておくわ。」
「……し、紫苑が壊れた!!えっ、なんかうちの知っとる紫苑やあらへんねんけど!?どないしたん、熱でもあんのか!?」
「ないわよ、失礼な。……ねえ、舞。今、暇?暇だったらお茶でもしない?白那、悪いんだけどちょっと二人にさせて。別に同席してもらってもいいけど……『友達』の会話に君をつき合わすのは悪いわ。」

それから、二人で話をする。
何でもない話。高校からどうしていたかだとか、今はどうしているだとか。友達がお互いやりそうな思い出話に花を咲かせて。
それから。


「ねぇ。信じてもらえるか分からないけど。私、殺し合いをする島に呼ばれて、異能を貰ったのよ。とんでもなく足が速くなる異能。」

それを聞いて、目をぱちくり。
世間の狭さを思い知って。目を伏せた。

「……信じんで、その話。
うちも。行ったことある。もうずーっと昔の話やけどな。」


焦げる香りに混じって、金木犀の香りがふわり、漂った。