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No.93 セイガ
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age:15(成人済)
sex:男
height:171cm
weight:細くて軽い
Trend:出来るだけ避ける
Favorite:たくさん
Hate:すこし
Comment
蛾は、汚いまま生きてゆく
【Battle_Log】
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あがさき せいが
「 愛ヶ崎 生蛾 」



黒髪黒目黒い制服、至って平凡で、どこか控え目な青年。
青年の異能は「全てを奪う異能」。
暴走や人狼、機械化の異能を奪う事で、誰かを救えるのではないかと思った。
その苦痛を、奪いたいと願った。

【所持異能】大罪因子・強欲、即死
(あと、吸血鬼の眷属)



+++






73 悪い方ではありませんが、全裸で郵便を確認するのはよくありません。
19 悪ではないと言ってくださいました、優しい方です。
40 周りの雰囲気を保ってくださいます、ご迷惑をおかけしました。信頼できる方です。好きにやれと言ったらなんか公開プロポーズしてました。多分そうじゃないです。
133 ……労働は辛いです、しかしそれに生かされる命もあるでしょう。奇遇ですね、お揃いじゃないですか。あとトイレ。
124 格好には驚きましたが、勘違いをしてしまって申し訳なかったです。
152 ごぼう茶をくださいました、寛容な方ですね。
111 命は等しく大切なものです…少なくとも、僕はそう思います。…蘇生して頂き、助かりました。
236 軽率な方だと勘違いしてしまい、申し訳ありませんでした。非常に冷静で聡明な方です。
51 大事な人を大事にする事と、大事な人が大事にする己を大事にする事は、どちらも重要です。…とても怒られました、すみません。…楽にしてあげられませんでした、ごめんなさい。…最期まで、救えなかった。
307 動物撫でたかったんですけど、残念です。聡明で、用心深く、鋭い方ですね。……いやこれ意外とバカですね。
8 あの大仰な言い回し、曖昧な物言い、他者も己も大切に出来ない振る舞い。嫌いですね。
85 慈悲深い方です。だからこそ、僕は。
41 必死にトゲを含ませている所が微笑ましい方です。…さかなのかぶりもの、忘れてませんからね。
340 良いお客様にはなれませんでしたね。まあ、そういうお約束でしたのでご容赦ください。心配です。
311 健闘を、お祈り申し上げております。…僕のせいで花を減らしてしまいました。ごめんなさい。…出来れば終わりまで無能でいて欲しいですね。…間違いを繰り返さないように、僕らは前を向くのです。ヨルと呼び始めた。色々ゴチャゴチャになったけど、僕は許そう。だがこのビンタが許すかな?茶木。
62 僕を殺した方です。素直で律義で……難儀な方ですね。
48 僕を優しいと言いましたが、買いかぶり過ぎですよ。僕は…少なくともあなたのように優しくはありません。…僕はペットじゃありませんからね?生きてて良かった。
138 僕を殺した人です。僕が自分の異能を忘れて抱き寄せをお願いし、殺した人です。……でも考えてみれば僕は殺されてる訳ですし、おあいこじゃありませんか?←なんか殺してなかったらしいですよ、落ち込んで損したな。あとなんか憑りつかれている。←生き返った。いつの間にか僕食ってんじゃねーよ!!殺すぞ!!むしゃくしゃしたから家燃やす。
49 確かに任されました。仲間です。……僕は、あなたほどには上手くできない。遂に本人にすら「似ている」と言われた、嘘だろ。
339 上手く出来ませんでした。しかし、出来ない事が分かったのは収穫です。先生みたいと言われました。実は脳筋です、ごめんなさい。
260 ただのバカ。僕の事を「ヨル」と呼びます。これを慈しみと呼ぶのでしょうか。
160 ただのアホ。いつか殴る。
297 卿、光の中には美しいものだけがあるべきです。僕はそこにはいられないのです。
347 僕は胡乱じゃない。決して胡乱じゃない。
81 眷属にしてくれました。これで僕もかっこいい感じになれます。死ななくて良かった。
35 僕を蘇生して死んだ人。即死のキスはどうですか?ちなみに僕はあんまり覚えていません。
27 こなかわ。ハチさんを殺してごめんなさい。………こなかわって何。ちなみに燃えるのは死ぬ程痛いです。
75 お世話になったのに事故とはいえ殺してごめんなさい。許してくれる優しい人。
26 僕に何故か声をかけてくる人です。何故かは分からないけど、気遣いは伝わります。
31 フェアリーペンギンという存在を教えてくださいました。ライブお疲れ様です。…彼女と一緒にいてくれてありがとう。お礼が言えて良かった。
338 進化してない大罪を3人も進化してくれた人です。ありがとう。僕は絶対に嘘は言いません。
272 僕を案じてくれた人です。でも結局、本人も無理をされていた。ただ、その憎しみへの努力を称えたい。
179 え?名前知りませんけどそこにいたので抱きました(直喩)(骨折)。

【大罪因子のみんな】
白うさぎさん…僕が最初に見つけた仲間。よく怒られる。
ゆうりさん…おっとりしてるけど結構したたか。よく言ってる檻って、かっこいい気がする。
小雛さん…1番心配。実はアンズさんにも頼まれてたくらい。笑ってくれてよかったな。
ワダさん…ふにゃふにゃしてるように見えて優しい。たまにお姉さんに見える。
ナナシさん…最初はちょっと怖かったけど優しい。僕を許してくれて嬉しい。
店員さん…すごく意外だった。食べる程に強くなるって、常に横で数値見てみたい。強そう。
佐藤さん…勘違いされたままだったかも。でも、生きててくれて嬉しい。
レフさん…いつも大変そうで謝ってた。気にしないで。楽しく生きてくれてればそれで良い。
クノオカさん…不真面目な人だと思っててごめんなさい。すごくしっかり者で優しい。

イスカちゃん…いつもありがとう。寂しくさせてごめんね。

【僕の大罪所感】
強欲…相手の命と共に異能を奪う異能だけど、相手から異能は失われない。こちらから襲い、特定の技で殺す事で異能を奪う。異能コピーと違うのは上書き保存されない所、バディから奪う訳では無い所。大罪の中で最弱(僕基準)。と言うか多分、大罪の中で一番特異。
傲慢…防御力が3000を超える。硬すぎ。体力が少しでも削られると、一気にマイナスになる。その時に輪っかが割れる?らしい。ずるい。かっこいい。
憤怒…気力を使って、指定した相手に怒ると強くなる迎撃型。強くなる剣がある。バディとか自分が傷ついても攻撃力上がるみたい。強い。かっこいい。
色欲…相手の攻撃をそのまま跳ね返して自滅させる。バディにイタズラすると疲れるけど強くなる。射程範囲は強欲の20を上回る50。ずるい。羨ましい。
暴食…食べれば食べる程強くなるけど、食べるのも疲れるらしい。ずるい。オーソドックスに絶対強い。
怠惰…相手を遅くする檻?が使えるみたい。ちなみにお腹は全然減らない。自分が遅いほど強くなる。拠点防衛に向いててかっこいい。檻絶対かっこいい。
嫉妬…恐らく相手が強い程強くなる?仲間として会いたかったな。
無垢…1番の謎。我が強くなるらしいが、媚薬で普通に魅了かかってた。恐らく暴走異能とかが効かないんだろうけど…。

人物

愛ヶ崎生蛾は、第九新東京からやってきた15歳の大人である。

今のぼく

生蛾は自分の名前が嫌いである。記憶に無い両親、自分を愛でてくれなかった両親。そんな両親が遺した自分も嫌いである。故に本名を名乗りたがらなかった。
登録名を『ぼく』としたのは、誰かが自分を呼ぶ時、それは僕じゃなくて良いように、という願いからだった。今では夜に似ているから、と『ヨル』と呼ぶ者もいるが、本人は意外とそれも気に入っているらしい。ちなみに烏に似てるとも、猫に似てるとも言われている。
現代日本の15歳の平均と比べると、やや背が高く虚弱体質。酒も煙草も嗜む。大人っぽく見えるが中身は意外と普通の15歳で、慣れると口が悪くなったり冷たくなったり、高圧的になったりする。甘え下手な少年の精一杯の甘え方。
好きな生物は現在きらライザの教えのおかげで、まだ見ぬ『フェアリーペンギン』となっている。基本的には子供、赤ん坊、小さくて愛らしいものが好き。多分シルバニ〇ファミリーとかも好き。刺激的な食べ物より、甘い食べ物を好む性質がある。キュートアグレッションの気があり、愛らしいものを見ると歯がうずうずする(本人談)。少年らしくかっこいいものも好きで、他の大罪や、吸血鬼に憧れたりもする。ロボットには余り興味が無いらしい。
性格は過剰な程自罰的で、責任感が強く真面目。嘘を吐く事はとても苦手。しばしば自分を卑下する。それは生まれ育った環境と教育が原因で、島で生活し更に加速してしまった。誰かを助ける事には全力を尽くすが、自分はその勘定に入れられない。
戦闘や自らの死の前後の記憶が飛んでいる。その時の本人の証言によると、『ひどく頭が冷たくなる』らしい。7人殺しても、その恐怖に慣れる事は一切無かった。むしろますますひどくなっていた。
最初に奪ってしまったペロリーヌの即死異能を最後まで捨てなかったのは、彼から彼女への贖罪。せめてその責任を等分して償いたいという気持ちからだった。



故郷と経緯

現代日本の東京とは異なる世界、第九新東京。環境汚染の結果自然災害が多く、人間より機械の方が多くなった。人間という生物は今や絶滅危惧種となり、繁殖能力は年々低下している。人間の寿命は現在約30歳。政府は機械人類で構成されている。
10歳になると政府からDNAを元に精査された候補リストが送られ、基本はその中から相手を選び結婚。15歳から繁殖が可能になる。
生蛾は両親が高齢で出産後死亡した事、候補がデータバンクに皆無だった事が祟り、ずっと一人ぼっちだった。候補がいないものは政府より『赤紙』なるものが配られ、無能の烙印を押されて殺処分となる事が一般的。その為生蛾は元々、死ぬ予定しかなかった。
そんな最中にたまたま招待状を見つけ、どこかに居るかも分からない自分と家族になってくれる人を捜しに島にやって来た。
生蛾の願いは『僕だけを見つける』事。僕だけの人を見つけ、僕らだけの家族を持つ事。可愛い子供にたくさんの愛してるを伝える事。自分が両親にして貰えなかった事を、たくさんたくさんしてあげる事。
だから生蛾は子供が好きで、赤ん坊が好きで、命を慈しむ事が好きだった。



これからの僕

故郷に帰って断罪されるべきとの考えだったが、花弁を自分が全部奪ってしまった白うさぎへの贖罪として日本へ行く事に。例え何人に肯定されようとも白うさぎの花弁を全部1人で毟った事、真祖に並ぶ程人を殺した事で自分を責め続ける生蛾への優しい提案。元々別世界出身かつ、島のトラウマがある為1人での行動は難しい。夜は上手く眠れず、たまに記憶が無くなり、人混みで震えて動けなくなったりする。彼の精神障害は深刻で、長期的な治療を必要としている無能な子供となった。
それでも彼女に返せなかった彼女の願いを抱いて、どんなに辛くとも幸せに生きる事を選ぼうと努力する。それすら彼が自身に科した罰でしかない。
本来白うさぎの言う日本は、大多数の言う日本とは違うらしいが、あれよあれよという間にアンズによって大多数の日本へ連れて行かれる。本人にとっては全く違う世界であり、2つの日本に差異は無い。みんながいるか、いないかだけ。
生蛾の日々は忙しい。眠れない夜も、起きられない朝も、何度も平等にやってくる。

「そうだな…ニホンに行ったら……アンズさんとお酒も飲みたいし、イスカちゃんと水族館にも行く。きっとそれに小雛さんも来てくれるし、僕は絶対ペンギンの散歩が見たい。佐柳院の家に行ってお小遣いもらわないといけないし、ももさんに勉強も教えてもらう。多分ギルバートさんもねだったら何かくれると思うし、コナタさんたちの温泉も行かなくちゃ。あとワダさんとナナシさんのジャズバーっていうのにも行かないとね。きっと他にもみんないるよ、また捜さなくちゃ。あと大事な事、この願いを返さないと…。え?ニュース聞いてないの?……そう、僕だけなのかな、アレ聞いてたの」





尚、最終日の白うさぎ騒動で(無関係な)佐柳院の家が燃やされる(?)事になった。頑張れ佐柳院。負けるな佐柳院。僕らの明日はもうすぐそこだ!



メモ

9/17

いつも通り何もない素晴らしい一日でした。

こんなに人がいるところは初めてです。こんなに生き残っていたんですね。
これなら見つかるかもしれません。

でもうるさすぎます。全てが煩わしすぎます。



9/18

同性愛というものがこの世では認められているそうです。……少子化が加速しそうですね。
僕には全く理解の及ばないものですが、どうやら周りでは既に浸透している様子でした。
愛した人との子供が欲しい、だから相手は異性が良い。それは僕の間違いでしょうか。それとも、環境と教育でしょうか。
午後、偶然にも男性2人組と知り合いました。彼らはそういった関係ではないそうですが、僕の目には違いが分かりませんでした。
どこまでが恋以下で、では何をすればそれは恋になるのか。そもそも愛とは恋の上位互換なのか。
考える程に難しい事でした。……必修科目として、正解を教えて欲しいものでした。

夜、妊婦騒ぎがありました。……僕は何も出来ませんでした。己を恥ずかしいと思いました。
己を正当化する為に浮かぶ言い訳も嫌でした。
辛くて、苦しくて、叫んで、悲しくて、狂って、母親の内臓を食べて。
だから美しくて、尊くて、大切で、祝福されて、愛されるんです。



9/19

気付かない内に僕は僕ではなくなったようです。巷では炎とか、武器とか言っていますね。
ひとまず、僕の願いには支障を来さないようで安心しました。……誰かに相談したいとも思えませんが。
お昼過ぎにはまるで演技過剰で稚拙な演説を聞きました。ログにいた人ですね。
ああいう人嫌いなんですよね。「それで構わない」と言うところがまた、嫌いですね。
始まってすぐ暴走騒ぎです。自殺や溺死なんかもいたそうです。忙しないですね、先が思いやられます。

……何故、僕にこの異能が与えられたのでしょうか。使い方も、使いどころも、僕には分からないのに。
ただ圧倒的な嫌悪を伴ってここにいる。これが僕に似合いの力だったのでしょうか。
こんなものが、僕だとでも言うのでしょうか。
そんなの……………。



9/20

あの魔女と繋がっていた子供に出会えました。思ったより普通そうで安心です。
ああいう小さな生命って、愛らしいですよね。……傍に頼れる大人がいてくれると良いんですが。

時間経過で変わるかも、と思った異能は1日経っても変わりませんでした。変わらず役立たずです。
やる事が無いのでずっと肉を集めていました。ああ、でもそのおかげで良い物も見つけました。
これは僕の吉報でしょうか、凶報でしょうか。どちらに転んでも、良い方に僕が持って行けますように。

夕方から、ライブに自殺、暴走からお説教雷、天の声まで…目白押しでした。
総括すると比較的楽しい1日だったと思います。
終わり良ければ総て良しとも言いますし、その日を楽しい気持ちで終われるなら、それは良い事ですよね?

と、思ったんですが死にました。勿論予想済ですし、僕からお招きしたのですが。おかげで色々捗りました。

…やっぱり総括すると良い日でしたね?

追記
そうだ、やっと分かりました。僕が……僕が、全部奪えば良かったんです。
そしたらきっと……多分、苦しくない、ですよね?



あの夜

僕は取り返しのつかない事をした。僕の異能は「全てを奪う」異能だったから。
その異能で、ペロリーヌさんの、ひいては人狼、暴走、鬼、吸血鬼等の、苦しい異能を奪ってあげたいと思った。
そうして全部を奪いきって、みんなから辛い思いを奪いたかった。
最初にペロリーヌさんに近付いたのは、僕の進化前の異能を知っていたから。
「その異能を捨てられるかも」と言って、奪った。きっと奪いますと言ったら、あの人は奪わせてはくれなかっただろう。
……全部、奪えるんだと思った。だって、そう書いてあった、から。
結果ペロリーヌさんは死に、僕は彼女の異能も願いも奪ったのに、彼女には異能が残った。
僕は知らなかった。殺してしまうつもりも無かったし、異能が残るなんて知らなかった。
僕は助けられなかった。震えた僕の代わりに……僕の仲間が来てくれた。
そして蘇生して、その仲間も死んで、そしてまた蘇生されて。
僕は、たった数時間で、たくさんの人を不幸にして、たくさんの花を奪った。
深夜だから誰も来てくれなくて、怖かった。震えた。涙が出た。どうしようって思った。
僕はたくさんの人に助けられた。僕を攻める人はいなかった。
ペロリーヌさんは悪くないって言ったし、白うさぎ……さんは僕をすごいと言ったし、ヒルフェさんは優しいねと言った。
だから僕は、もっともっと優しい使い方をしていきたい。
奪うなんて汚い力を、大罪なんて言われてた力を、優しく使いたい。
強い異能があるのに、使うのが辛いと言う人から、奪いたい。
そして僕が、その人の代わりに使ってあげたい。
僕が、辛い人の、盾になりたい。
……本当に、そう思ったんだ。



9/21

朝から襲撃に会いました、死にました。……完全に僕の責任ですね。どうやら危ない所でぼうっとしていたようです。でも、夜の事があって、全然周り見てなくて…つか知らなかったし…ほんと……。まあ、言い訳に過ぎないんですけど。
結局白うさぎさんの花弁をこの短時間で4枚も奪ってしまいました。……もう後先が無い、僕も僕の身を守らないといけません。
誰かを守る為に、自分を守らないといけないなんて。なんて面倒なんでしょう、なんて難しいんでしょう。
卑屈だとか自己評価が低いとか、人間なんだからちゃんと周りを頼れとか、散々な言われようでした。考えを、改めなくてはなりませんね。
思ったより人は優しい。僕を寄せてくれるし、気にかけてくれる。…でも僕が間違えたら、みんなが不幸になるかもしれない。それだけは、避けないといけません。
僕は僕を正しく使わなくてはならない。正しく律し、正しく冷静であるべきなんです。
気を抜いたら、自分が何をするか分からないと言うのはワガママでしょうか。

方方で「貴方の命と引き換えに異能を奪わせてください」とお願いしましたが、やっぱり無理でした。怒鳴られないだけマシですね。

暴走騒ぎがありました。その最中に…悲惨な事件も。僕ははっきりと殺すつもりでした。術者が死ねば、詠唱は止まるはずですから。なのに隠すから、時間がかかって、結果苦しめてしまった。
その騒ぎの中で僕は即死異能の事を忘れ、「抱き寄せ」をお願いしてしまいました。彼は構わないと、もう生き返らなくて良いと言いましたが、僕は僕の異能を忘れてはいけない。
とある女性曰く「強キャラ少年」、小動物曰く「ダークヒーロー」らしいので。

何度も何度も、脅威があるようじゃみんなの身が持たない。それを即対処出来るような力が、もっと僕にあれば。
強い異能が増えれば、単純に威力は倍。回復する異能なら、回復範囲が倍。
そうやって守りたい、全部を。
だけど花弁を2枚差し出すのは、やっぱりリスキーですよね。



9/22

朝から急展開という感じです。今日の事を思えば、僕が僕で良かった。僕がこの異能で良かった。そう思えます。
僕の様に苦しむ人間は見たくない。たとえ僅かな範囲でしかなくても、僕は救ってみせる。
回復異能であるメイリンさんと合意の上で、彼女の異能を殺し奪う為にずっと頑張ったのですが…。何故か奪えたのは願いのみでした。説明と違う。何か書いていないルールがあるのかもしれません。
今度誰かとそういう機会があれば、別のやり方を試そう。

途中で白うさぎさんが間違えてしまったり、色んな事を知ったりでバタバタしましたが、今までで一番良い夜でした。……勿論失敗はありました。巻き込まれたと言えど、僕は罪の無い人を殺した。それを忘れるつもりはありませんが。
僕と同じ仲間が、僕みたいに辛い思いをしなくていいのが、こんなに嬉しいのだと知りました。
僕は決して自分の異能も、自分も、強いと思った事は無い。少し特殊である、という程度の認識です。
だけど、本当に、僕が僕で良かった。僕がこの異能で良かった。僕が声を上げて良かった。
そう何度も思うような日でした。
悲しくて辛くて、戸惑った仲間がいる。だけど、僕らは1人じゃない。それを実感を伴って口に出せる事が、どんなに嬉しかったか。
僕が優しく使いたいと話す、それに頷いてくれる。良かった、僕がこの異能で。
汚いけど、気持ち悪いけど、盗人みたいで嫌だけど、でも、良かった。



9/23

1日、ずっとひどい。
僕は1日で何人殺せばいいんですか?
人を殺せば、その人の全てが終わるのに。
ここに至った経緯も、思いも、理由も、全部全部関係無くなってしまうのに。
「理由を聞いてあげて」?聞いてる間に、誰かが死んだら責任とってくれるんですか?
「よくやったね」?人を殺して、何が良かったんですか?あなたの命が?
力の無い人達は口ばかり。どうせ動かなかったくせに。
じゃあそれをする前に気づいてあげてください。何で話を聞いてあげなかったんですか?止めてやれなかったんですか?あなたたちが中途半端な優しさで適当な事ばっかり言ってるから、僕が殺さなくちゃいけなくなったんでしょう?
10人と1人なら、10人を救いたい。僕は11人なんか救えない。
最短で判断をしても、僕は10人しか、救えないよ。

端末で見る僕はもう7人も殺したらしい。奪った花弁を数えるならもっと奪った。
全部言える?と言われたら、言えない。どんな子だった?と言われても、覚えてない。
必要とされれば自分の心なんて簡単に殺せる。指が震えても平気。
だから何の問題も無い。大丈夫。

たくさん頼み込んで、みんなに笑ってもらった。安心安全な方法。嬉しかった。
マーヤさんと竜の人の、何かがあった時としてその場にいた。頼られるのが嬉しかった。結果としては悲惨だったが、その後なんとかウナクロさんを宥めて復活させた。
最早胡乱な騒ぎが起きた。僕と同じ異能、僕と正反対の力。結果として仲間に怒られた。
アンズさんもウナクロさんも、引退するかもと言われました。そうか、僕は1人か。
凍土化が起きた。即阻止したら怒られた。でもなぜか分からない。行いは正しいはずなのに。

分からない。僕以外出来ないから、僕がやる。何が悪いのか分からない。分からないよ。
だってそう言ってみんな任せるでしょう?だからやる。それだけ。それだけだよ。



9/24

僕を殺した。
正確には僕が僕を責める気持ちが。
僕が僕を嫌いな気持ちが。



9/25

一晩寝たらある程度すっきりしました。昨日散々泣いたからでしょうか。
今日も普通に終わってくれればいいのに、連絡が来て、嫌だった。仕方が無いですよね。
でも出たら、もっとひどかった。僕は動転して白うさぎさんの花びらを全部無くした。何も言えなかった。
……7回も殺してるのに、まだ震えるなんて。
削れないと僕も出られないから、じっとじっと待つ間の長さ。どんどん頭が冷えていく怖さ。みんなも、ちゃんと覚えていてね。
幽霊の蘇生の段取りが決まり始めた。この期に及んでワガママとは、なんてふてぶてしい奴とも思ったけど、約束ならば仕方ない。

眠い。明日も、辛いことがあるのはもう決まってるから、あんまり寝たくないな。



9/26

今日で終わりだと思うと、不思議な事に寂しい気持ちにもなります。
まあ、僕は帰っても処分だろうし、当然なのかな。今更死にたくないと言うつもりもないし、別に良いけど。
幽霊の蘇生に成功しました。これで魔法少女も安心です。
暴走騒ぎがありました。すごく久しぶりに拠点防衛をしました。ライブに間に合うか心配だったけど、間に合って良かったです。
でも昨日の話が本当なら、ペロリーヌさんはこの後死んでしまうから。最後まで誰かに相談するべきか悩んで、何もしなかった。
………僕が結局、1番の無能だという話。
それでも予想していた騒ぎなんか起きなかったし、良かったのかな。でも僕はやっぱり生きて欲しかった。連れて行くよって言ってあげられたら良かったのに。
例え嘘でもこういう時に言えないから、僕はダメなんだろう。



最後のページ

端的に言うと、楽しかった。いやでも楽しくない事もあったな。茶木騒動とか。本当に申し訳なさ過ぎて死のうかと思った。
1日目は拠点からみんなを見てた。2日目にペロリーヌさんの所と、温泉の近くへ行った。
異能は封印だけして、捨てなかった。これも多分、思い出になるんだろう。
何かたくさんあった気がするけど……正直、あまり覚えてもいない…かもしれない。
記憶が虫食いみたいになってるんだ。ちょっと怖いな……。
まぁ、7人殺した僕が真人間になる訳無いよな。いや、なったら怖いか。
人殺しは、人殺しだ。理由も善悪も過程も関係無く、裁かれるべき罪だ。
たくさん殺したら英雄になるなんて言ったら、世界には人殺ししかいなくなってしまう。
僕は人殺しは嫌いだな。どんなにその人が憎くて嫌いでも、僕は人殺しは嫌いだな。
嫌だな嫌だな、怖いな怖いな、そう思いながら向かってた。
…………本当は、全部嫌だった。
だって他人が死んだってさ、どうって事無い。
知らない人が死んで、僕の好きな人が死なないなら、どうでも良い。
でもみんなは行けないから、僕が行かなくちゃって、毎日、毎日怖くて。
折角ペロリーヌさんの責任減らしたくて持ってるんだから、僕が行かなくちゃって。
折角大罪とかって仲間も集めたんだし、僕がリーダーなんだから頑張らなくちゃって。
折角憧れてる人たちに信頼してもらってるんだし、ちゃんとやらなくちゃって。
でも、頑張ってもさ、僕は下手糞で。
衝突事故みたいに殺してしまったり、大罪内で喧嘩もした。
言葉が出てこなくて、謝るのに2日かかったり、勘違いされたままだったりした。
辛くなって佐柳院に泣きついて、酷い事言って自殺した。
生者すら僕をどうにか出来ないのに、幽霊が救える訳無いじゃん。ごめん。ごめんね。
結局僕の行動の基本に、多分自己嫌悪があるんだろう。
やらなきゃ嫌われるとか、やらなきゃ捨てられるとか、やらなきゃ蔑まれるとか。
だから僕って汚いんだよな、あーあ。

そうは言っても約束もあるから、生きてくよ。
辛くて泣いても吐いても叫んでも許してよ。
死にたいって言っても、無慈悲に僕から死の権利を奪って。
僕が捨てた僕を拾って、お願い。

それから願いはね、きっともう叶わない。
僕だけの人は多分もうどこにもいない。
でも子供は欲しかったなぁ。
それも、ニホンじゃ寿命に間に合わないんだろう。
ちょっと、寂しいな。
だから2人に子供が出来たら、抱っこさせてね。
僕にも可愛がらせてね。
赤ちゃん好きなんだ、僕。
え?まだ早い?……誰の事話してると思ってたの?
自意識過剰も大概にしなよ。
まあまあ、人生は短いんだよ、少なくとも僕には。
あと長くて15年、早ければ10年なんだから。
その間に、死ぬ程やらなきゃいけない事があるんだよ。






僕は、今の僕の願いを叶えなくてはならない。
それはとてもささやかな世界の、美しい国の、そして遺された僕の、大切な願いだから。

1人でいるのは、とても寂しいから。

汚いままでも、誰かの傍にいてあげたい。


PL情報

・ログ公開フリーです
・RG3L、殺害、裏切り、全てフリーです
・PLはPCとイコールではありません
・イラストはコミッションより
・圧倒的多謝伴謝罪!29の夜にはステルス解除するので文句はそちらで!めっちゃ謝ります!本当にごめんなさい!!!!!!