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No.180 佐之方の像
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age:不詳
sex:男性像
height:192cm
weight:120kg
Trend:攻撃してくるなら
Favorite:unknown
Hate:溶鉱炉・警戒されること
Comment
銅像は動かない。 本来より、動くものではないからだ。
【Battle_Log】
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"これ"は、ジャケット姿の近代的な銅で出来た男性像だ。
そこそこ年季が入っているのか、端々が風化気味である。一応、補修の処理などは最低限入っているようだ。

一振りの軍刀を持っており、どこか金属が反響するような音を伴った男性の声で喋る。




 彼は、技術発展が目まぐるしいとある時代に建てられた。
 それも、工場で起きた爆発事故による慰霊像として。
 当時、会社の経営を担っていた佐之方という一族の一人を、血縁者などの容姿を参考に再現したものであるが故に、銅像の姿の人物は存在しない。

 彼が最初に動いたのは戦時中だった。道具や貨幣、ありとあらゆる金属が回収されては武器へとなる中では、銅像も例外では無い。周囲の像が溶かされ、変容し、戦地へと征く中で彼は唯一、ある一夜だけそれから逃げる為の好機を得られた。
 重量に任せて武器庫を破り、少なくともかつての同志が混ざっている軍刀の一振りを掴めば湖へとその身を投げる。一時の安寧を得たことで、彼は再び動かぬ銅像へと戻った。

 次の奇跡は百年後。戦争はすっかり影を潜め、それは歴史となった。砂中に埋まった彼の像は、発掘という形で再び博物館にて日の目を見ることになる。
 ある年の博物館の経営悪化により、一部館蔵品を売却する事になった時……今ではほとんど忘れ去られた、一工場の銅像へと白羽の矢が立った。何より、調査しても一切の資料が存在しないことが大きかったのだろう。彼自身が喋ることも叶わない。

 そして彼は、毎夜ひっそりと館内を見て回り……数多の知識を身につけた。
 ある日、新しく展示されていた『手紙』を発見する。

 その文字は古く……一部は読めたものでは無かったが、大凡を理解してしまったその瞬間に銅の手は強化ガラスを割っていた。

  『佐之方』 
 それが、彼に残っていた最後の名だ。

 何人かの足音が聞こえる……もう、後戻りは出来ないことは明白だろう。

 名しか知られぬ銅像は、すかさずそれに署名を書いた。
 ビンテージというには古すぎる羽ペンと、ブルーブラックのインクを使って。



銅像は全てを託せる人を見つけ……そして、再び動かなくなった。 →【No.35 マリーヤ】




PL的情報:R18については、あまり得意ではありません。
あと、取っているアビリティはなんとなくお察しください。

銅像と共にロールをやりたい奇特な方は、メッセージ等で連絡下さい。ついでにログ公開フリーです。