Line
No.180 恵令那
main_img
age:28
sex:女性
height:167cm
weight:はたくわよ?
Trend:攻撃してくるなら
Favorite:お酒
Hate:疫病、負債
Comment
「……さて、会社再建、頑張らないとね」
【Battle_Log】
Line
DATA
フルネーム:姫栗恵令那
職業:名古屋にあるシステム開発会社の社長

■街をウロウロしてたら変なおじいさんと出会った。

■話を聞いたら「勝者はなんでも願いが叶う花を手に入れられる」という。
 しかし、そこに至るには無慈悲な蹴落としあいがあるとも。

■その話を聞いた彼女は
「カ〇ジみたいなギャンブルかしら? 花って要は
『どこかの物好きな大金持ちが会場の近くで花を探してて、花を渡せば現金をくれる』みたいなやつよね?」
 と思った。

■島にやってきた彼女はパンフレットを見てここが本当の殺し合いの場であると悟る。今更気づいても後の祭りであった。


★Before Story

思えば始まりは高校時代、友達の頼みで簡単なソフトなどを作っていたのが始まりだった。リーマンショックの傷跡も癒えてきた中で、それでも苦労はあったがなんとか高卒での就職を手にした。

 恵令那は仕事を順調にこなしていた。だが、それと対照的に就職にあぶれていた彼女の従兄はそれが原因で家族から責められていた。恵令那は、従兄は対人関係こそ苦手だったが優しくまじめなことを知っていたのでなんとか助けようと思っていた。

 23歳になった恵令那は、5年の会社勤めで築いてきたコネを使い起業する。インバウンド需要を狙った、飲食や旅館を相手にリフォームなどを行う建設会社を相手にしたシステム開発会社だ。さらにはそのツテで飲食店や旅館を直接顧客とした案件もとっていく。

 政府が外国人旅行者を招くのに本腰を入れていたこともあり、業績は順調。最初期に雇った恵令那の従兄を含め、「普通の会社から敬遠されてきたが身体も健康で弱者として認められず苦しんでいる者」を積極的に採用していく。社員はクセが強く、彼らをまとめ導くのはまるでロデオのよう。しかし、ロデオの馬は走らせれば速いものである。恵令那は副社長や秘書と共同で彼らの手綱を取り、数年前までまともな貯金も出来なかった男たちがホワイト環境でのびのび活躍できるようになっていった。

 すべてが順調だった。室町から続く武家である姫栗家は
「力は、いつでも苦しむ者と弱き者のために使われねばならない」
という家訓を持っている。その家訓の通り、自分が持てた力を持って苦しんでいた者たちを助けていく。そしてその上で利潤を確保し、自らの懐も温める。恵令那には誇りが満ちていた。




──2020年初頭。国内に初めて新型ウィルスが入ってくるまでは。

 増え続ける感染者数。パンデミックへの恐怖。度重なる自粛要請。
彼女の会社が顧客としていた飲食店や旅館、それらを相手にしたリフォーム業者は、次々と倒産していった。
売上高が激減していく中、さらに行政からテレワーク要請も入る。設備投資に政府の支援ありとは言え大出費が嵩み、彼女の会社は危機的状況へと落ちていく。


2021年初め。自らも営業にまわり、足を棒にしながら必死に仕事を得ていく。政府の支援も活用するが、そのほとんどは貸付。さらに重なっていく負債。
もう、限界だった。

2021年春。会社を畳む準備をすべく、社員の転職活動を支援する。
……だが、甘くはなかった。そう、彼女の会社の社員は先述の通り「普通の会社から敬遠されてきた者たち」。実績があっても、まるで面接を通らない。

2021年、夏。恵令那が「今年は雨が多くて嫌になるわね。身体も濡れてしまうわ」とこぼす。秘書が「ここ、屋内ですし雨なんて……」と返したが、恵令那は「いいえ。雨、よ」と加えた。
彼女の頬を、「雨」が濡らしていた。秘書は「……タオル、持ってきますね」としか言えなかった。

9月。自らのワクチン接種も終わるが、今だパンデミック収束の傾向は見えない。鬱々とする中、彼女は一人の老紳士と出会う。

「どうしても叶えたい願いがあるならば、この手紙を書きなさい」

 そこから、すべてが変わっていった






★After Story


 彼女は、この島で様々な出来事を経験した。

殺伐とした中でも平常を保とうとする者たち。
浴場を作り、平穏をもたらそうとする者たち。
異能の暴走に苦しみ、それでも人としてあろうとする者たち。

彼らを支え、助け、支援する組織の樹立。

……そして何より、彼女が自らの異能を使って戦うと決意したとき、それをきっかけに自らに寄り添ってきてくれた一人の少女との出会い。

 残酷なデスゲームの中で、人はそれでも手を取り合えると知った。
異能による暴走が出会うきっかけとなった女性を相手に自分ができることを考えて行えば、相手からは笑顔が返ってきた。
自分と同じ名前の少女を手伝えば、失敗こそしたものの、最終的には笑顔と感謝が返ってきた。
バディとなった少女に心を支えてもらい、そして相手の心を解した。

 それら全てが、彼女のそれまでの人生から派生したもの。恵令那が「世間から見向きもされないオッサン」だろうと包摂してきた、その足跡があったからこそ踏み出せたことだった。

 彼女は、もう迷うことはない。苦難もあるだろうが、ただ、まっすぐに歩くだけだ。





★5years later


 パンデミックを無事乗り越えた彼女の会社は、新たに開拓した販路と従来の飲食、旅館、リフォーム業者を対象とした販路を同時に抱えている。
 政府から借りた支援金も、無事に全額返済できた。今はむしろ、増えてきた蓄えと銀行からの借り入れを元手に新しいPCを導入しようとしてさえいる。
 ハローワークにまた求人を出す。恵令那は、常に苦しむ者たちへと手を差し出す。

 仕事も順調に進めているとある日。こんな会話がなされた。

「みんな、注目。もうテレワークがすっかり主体だけど、来週のクリスマス、特に予定のない人はオフィスに出社しなさい。手当も出すけど、深夜までかかるわ」
「うぇ、マジすか?! 最近仕事増えてきたとはいえ、クリスマスに深夜までって……」
「ごめんね。しかも手当はお金じゃないわ。現物支給になっちゃうのよ」
「ええ……勘弁してくださいよ……」


「仕方ないでしょ?『七面鳥にワインも添えた食事会』の手当が現金じゃそっちの方が無粋だわ。……特別手当、パンプキンパイでいい?」


「「「……はい! ゴチになります!!」」」

クリスマスの日、スーパーでワインやストロングゼロを買いあさる妙齢の女性がいたという。……が、それはまた、別のお話







【PL情報】
バディさんは205番、横笛ゆうりちゃんでした。サンクス!!
キャラクターの性的指向はHLですが、PLはHLGL両方とも食べます。
R-18(G含め)OK。大スカのみNG。純愛も暴行もどっちも大好物です。
ログフリー。悪意目的でない限り公開などはご自由にどうぞ

昼間はあまり出没できません。深夜は2時くらいまで起きていられます