百目鬼 郎汰【どうめき ろうた】
社会人一年目の営業マン。上のは証明写真。
『あなたのオフィスに安らぎの一杯を』ダブルフラワーライフに勤める。
勤務態度は良くも悪くもない。一年目の新人とは思えないほどくたびれたオーラをまとっている。
帰りがけに酒を飲みながら書類を作成していたら、いつの間にかフタハナ島に来ていた。
・ログ関係はご自由にどうぞ
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デスゲームは終わった。
けれども越えてしまった一線はもう二度とは覆せない。
己の意志で人を殺し、その血肉を食らった事実は揺らがない。
生温かい肉に歓喜し、喉を鳴らし、そして涙を流した。
日常に戻り、その時の感覚が──あの忌々しい幻聴が──戻ってこないとは限らない。
あの恐怖が克服できるとは思えない。
しかし。
その苦しみを共有できる者がいる。
分かち合える者がいる。
そう思えるから、また前を向ける気がする。
ただの人間の力を信じて。