細身の男です。
生まれつき白髪で、ずっと家の中で暮らしてきました。
友達は本と電子の海の住人達でした。
お手元に招待状が届いたので、思いきって書きました。
異類婚姻譚の伝承がある家の生まれで、
生まれつき白髪の子は、蛇神の加護を引き続き家に与える蛇遣い様として、
一生を家の中で軟禁される運命でした。
コナタの湯のみんなと共に過ごし、語らい、食事を取り…生活をしていく中で、
実家から見た自分は、ケージで飼われるペットの蛇と、何ら変わらなかったことに気付きました。
飢えず、乾かず、凍えず、熱されず、暖かい寝床と、楽しい道具を渡されて、
死ぬことと出ることだけは管理されて許されず、一日中そこにいる光景は、
まさしく、ペットの蛇と変わらない。彼は、外に出てようやく気付くことができました。
自分のことは、蛇遣い様として価値があるだけ。
人間として見られてない、人間扱いされてないことに気付けました。
しかし自分を、御出野 玲於奈として見てくれるみんなのお陰で、
じわじわと、無理のないように、自覚することができました。
そして、大切な人と想いを交わし、共に過ごす未来こそ、
自分があのケージの中でいつか夢見て捨てた普通という名の日常なのだと理解しました。
外に出てしたいこと、行きたいところ、見たいところ、たくさんありましたから。
愛しい彼女と共に、たくさん巡り、たくさん過ごすことに、幸せを見出すことができました。
今、その左手薬指には、マツリカのエンゲージリングを付けています。
フタハナ島からの脱出後は、実家から出奔し、愛する中田茉莉花の家に入り婿として転がり込む予定です。
いつか自分の考えた普通という未来を、隣にいる愛しい人と共に歩んでいくことを、彼は待ち望んでいます。
…いつかきっと、コナタの湯で、また見た光景を拝めるように祈りながら。
「ありがとう。
コナタの湯のみんな。この島に来たみんな。
飼われるだけの蛇だった僕は、君たちに逢えて、やっと人間になれたよ。
どうか元の世界でもお達者で。また巡り合えるときを楽しみにしているよ。
愛する茉莉花と共に、僕は僕の未来を往くんだ。
さよならは言わないよ。また会おう。」
◆異能に関して、彼が開示した情報
・使用した相手の身体を操れる。使われた相手の意識はそこにはない。
・使用した相手の行動、発言の記憶を、秘密にしたいところを含めてすべて看破できる。
・この異能を使うには条件がある
・彼はこの情報を明かすうえで嘘はついていない
→僕の異能は"入れ替わり"。だから、僕の身体には相手の意思が宿るんだ。
◆邂逅録
陽翠[195]:蛇は翼を生やし空を飛べるだろうか…それを、一緒に考えようと約束を交わした人。からかうのが楽しい。
ジャスミン[128]:その髪色は自由の証。笑顔が素敵な飴の人。お試し使い魔の契約相手…今はお試しじゃないけど。
もも[81]:胸の大きい百地さん。その事実を陳列したら変な空気になった。それはさておき、どうか自信を持ってみてほしい。
なんだかんだで、眷属になったしね。
弐方 花[274]:花畑の傍で泣いていた少女。……そうか。君も、そうだったんだね……。
いつか君も、これでよかったと思える素敵な人に会えるよ……
灰色蜥蜴[197]:不思議な一人称の人だった。
日向[148]:転送装置で行ったり来たり。無事でよかったね。
ペロリーヌ3世[51]:個性的な人だね?
真柊[246]:弟さんを探していたけど、見つかったんだってね。よかった……
恵令那[180]:混浴ですれ違ったその1。誰も来ないと高を括ってたら女性が入ってきて飛び起きたよ。すまなかったね。
ヒツギ[272]:混浴ですれ違ったその2。男か女か判別する前に脱衣所に行ったからわからなかったままだね。
ぼく[93]:宿った望まぬ異能との折り合い、その制御の方法、よりよい使い道……うん。きみは、それでいいんだと思うよ。
白うさぎ[311]:好青年って感じだね。君とかわす意見のやり取り、僕は嫌いじゃないよ。……そうか、彼と同じだったんだね。
ナカバ[126]:脳みそが下半身に宿る異能でも与えられたのかい?……さておき、どんな時でも君は変わらないね。
その底なしの前向きさ、凄いと思う。ただ君の異能が何かを聞いたとき、僕はちょっと後悔した。ごめんね?
でも、君のキャラには最後まで救われた。ありがとう。
コナタ[27]:ジャスミンともども、お世話になるよ。女将さん………時々はっちゃけるけど、いい人だしね……
望月 妃花[217]:きみは悪くない。でも、贖罪はさせてあげたい。献身的で、とても素敵な女の子。
君なら、いいお嫁さんになれるよ…
……いろいろと、大きくて柔らかかったのは、僕の記憶にしまっておこう。あれは不可抗力だし……
長城坂[271]:気楽に話せる感じの女の子。……でも、時々妖しい感じがするね?君が何を思っているのか、少し気になるよ。
……死体に口なし……。土は土に、灰は灰に、塵は塵に……。どうか、やすらかに、おやすみなさい……
クノオカ[92]:個性的な異能に困っている女の子。見た目もなかなか個性的だけど、いい子だと思うよ。
めぐみさん[152]:お噂は予々。キャラも濃くてパワフルだけど、なんでも話せてしまいそうな、そんな不思議な雰囲気の人。
たたり[230]:どうか、僕のような耳年増にならないよう……。そのまま健やかに育ってほしい。
ただ、まあ、将来において今の自分が枷になるかもしれないけど。
……なんか自分のせいで変な悟りを開かせた気がする。なんでだろうね?
赤毛のカス[83]:…君の異能を使う直前を、僕は聞いていたんだ。でも、君も苦しかったのは分かった。みんなにも言えた。
それなら僕は、もう君を疑わないよ。そして2度目の雷の件、僕は君を、非難する気になれない。
でも、したいこと、できたんだね。
モモサキ[244]:温泉の良心だよね。そのぶれない立ち位置は、みんなに安心感を与えるものさ。
……でも、その場の空気もお構いなしだから、ちょっと冷っとしたこともあるね。
ヨーラン[260]:台湾っぽい機械の女の子だね。君の話を聞いて、赤い封筒を思い出したよ。
か、かききれない…
かけてないひと、ごめんなさい……
◆PL情報
・バディ:マリカ[128]
・基本なんでもOKですがダメそうならロール上で対応します
・使用している画像は「はりねず版男子メーカー」様より