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No.84 ヒロ
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age:17
sex:♂
height:???cm
weight:???kg
Trend:理由があれば
Favorite:全ての物事
Hate:いまはもういない
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「ありがとう」
【Battle_Log】
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ヒロと名乗る少年。
勇者として召喚され、魔王を倒した彼に残されたのは
戦士としての技術と
――効果が上書きされた魔法だけだった――。




あるところに、剣と魔法と魔王の世界がありました。
世界は魔王の脅威に晒され続け、人々は魔王とその軍勢を恐れていました。
かつて美しかった草原も、森も、洞窟も、滝も、湖も、山も
すっかり黒い花々に覆われて、魔の領域となり果てていました。
人々は考えました。
――どうしたら平和に暮らせるようになるんだろう?

そう、魔王を倒せばいいのです!

人々は技術を磨き、魔術を発展させました。
あらゆる方法を試し、魔物さえも利用し、しかしそれでも足りませんでした。
ある日、とある賢者が言いました。

勇者を作ろう」と。

彼らは持てる全てを使って、それを行いました。
――結果は 大成功!

見事、心優しき異界の子が現れ、
彼はありとあらゆる叡智によって強化がなされ、
仲間たちと共に勇者として、世界を救ったのです!

めでたし、めでたし。

……本当に?


……いいえ、そこで終わりではありません。
魔王を倒した後、世界中の黒い花々と魔物達は瘴気へと変貌しました。
瘴気は風に乗って病を振りまいています。
世界はまさに、大混乱!

……けれど、それだけでもなかったのです。
魔王は倒れる直前に、勇者に呪いをかけました。
強い、強い呪いです。
それは彼の持てる魔術の全てを上書きし、他者の心身に影響を与えました。
バカげた呪いのくせに強力で、術師が1人2人いたところでどうにかなるものではありません。

そんなある日、勇者に招待状が届きました。
それは、【どんな願いも叶う奇跡】を手に入れるゲーム。
心優しい彼は、彼を信じた人々のために、そこへ向かいました。
「勇者」として。

……そこに、1人で赴きました。
……彼にかけられた呪いは、誰も知らぬうちに、彼を蝕んでいました。

彼は、魔術を使う度、”それ”に蝕まれていきました。

それは、呪い。
それは、憎悪。
それは、悪意。
それは――魔王、そのものでした。



魔王はずっと独りでした。
異形の身では誰と触れ合えど分かり合う事もなく
悪意ばかりの彼は誰の善意を信じることもありませんでした

ただ、人々を見て思ったのです。
誰も彼も、自分とそう変わりはないじゃないかと
口ではなんと言えども
分かり合う事など 平和など ありえないじゃないかと

だったら侵してやろう
自分の色で 染め上げてやろう
彼はそうして、正しく魔王となったのです。

そうして彼は最後の最後に
勇者の体を乗っ取ることにしました。
異界から来た彼の体は理から外れていて
それを手にいれれば今度こそ漸く
世界を手中におさめられると思ったのです。

けれど、どうでしょう。
この島に来た人といったら
随分と簡単に自分を受け入れるではありませんか。
随分と簡単に勇者を思いやるではありませんか。
そんな事は彼の人生では、ありませんでした。

デスゲームの舞台に来てはじめて、彼は人に触れたのです。
そうして、勇者は魔王にこう言いました。

「ありがとう」と

ああ、なんて馬鹿々々しいんだろう!
と魔王はおもったのです。

だから

彼の勇者が現れたとき
魔王は少しの 気まぐれを起こしました。
それは気まぐれで、もう二度とはないのでしょう。

今、魔王は静かに、眠りについています。



◆RPのログ等、自由に公開してOKです。

※彼が扱う魔法には媚薬の効果が追加付与されます。
※メタ的に言えばエロイモアです。
※ヒロに悪意は基本ありませんがPLの好奇心はバチバチにありますし怒って良いでs怒って下さい。