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No.235 クライラィ
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age:????
sex:female
height:142cm
weight:???kg
Trend:理由があれば
Favorite:家族
Hate:見知らぬ者
Comment
「―――――」
【Battle_Log】
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いつの間にか、見知らぬ場所にいた。

仲間を逃した私は、白い壁と、黒い金属に捕らえられている。

私は、他の兄弟よりも頭が良かったから、何度もアレを追い返すことができていた。
でも、今度は違った。私はやりすぎたのだ。せめて、逃げていてくれればいい。


一人になって、考える。

私は拾われ者だった。
兄弟も、本当の兄弟でないと知っているが、母はそうであっても、私に同じくらいの愛を注いでくれた。
狩りの仕方も教えてくれた。
森の歩き方も教えてくれた。
言葉も……

……あれ?

私は、言葉を、いつから知っていた?

兄弟は、知らない。母も、知らなかった筈だ。だから、私がアレを読んで、言葉を聞いて。

私の

私の手は、いつからこんなだった?

一人になって、ようやく気がつく。何かがおかしい。



ある日、白い壁の中に、光るなにかが落ちてくる。
それには周りの光景が写っていて、それの中には、なにか、いびつなものが写っていた。

それが私であると気がつくのに、そう時間はかからなかった。


私は、兄弟と同じ姿ではなかった。母と同じ姿ではなかった。

いびつな、アレと同じ部分が沢山あって。
特に、同じ眼を持っているのが、本当に怖くて。
だから私は、右の「異常な」眼を潰した。



ある日、壁の中で、変な物を見つけた。
中に何かが入っているようだったから、開けてみる。

そこで、私の記憶は途切れている。




------------------------------------------------------------- 月 日 XX:XX


「あの子は、確かに私の娘なんですよね……!?」

「DNA検査の結果、あなた方の娘さんの毛髪と、あの個体の頭髪の遺伝子は一致しました。ですが……」

「ですが?」

「足や耳、体毛の一部分の遺伝子は、配列から……種族からして、全く異なる物でした。
自然界でも、非常に稀ですが、あり得る事ではあるのです。違う個体の遺伝子を、一個体が持つというのは。
しかし、全く違う種族となると、前例がありません。ましてや、違う種族へ変化し続けているというのは。」


つまりは、あの狼少女は、人であり、そして今、狼へと変化していっている。そう言わざるを得ないと、そういうことだった。


「思考も、嗜好も、恐らくは狼のに近い物となっています。しかし記憶は残っていると思われます。
貴方がたが近づくと、私共よりも攻撃性が抑えられる事を確認しています。恐らく、見た目か、あるいは匂いを覚えているのでしょう。」


言葉にも反応する。言葉を発する事は無いが、理解はしているのだろう。
しかし、2年だ。幼児ならばともかく、十代前半だった人間が、2年でここまで認識が変わるものだろうか。


「とにかく、私も最善を尽くします。あのこ……が、人の感性を取戻す事を。」

「よろしく、おねがいします」


しかし、数日後。
少女は檻から姿を消していた。
後に残されていたのは千切れた首輪の鎖と、封が開かれた封筒のみであった。






-----------------------------------3/16/0:40 担当の呟き



クライラィ、ねえ。彼女には、元々のきちんとした名前があるでしょうに。

狼少年から来てるのか?でも女の子じゃないか。
それだったらそう、アマラとカマラとか、それこそ、狼に育てられたという少女の話だ。こちらの方がまだ、合うだろうに。


……っ。あぁ、成程。
彼女は、真似てみせたのか。こちらの言葉を。
それを何度も繰り返し、混乱させて、群れを守って。

でも、それはある日、通じなくなって。

なるほど、確かにそれは、The Boy……いや、girl Who Cried Wolf……
Cry lie ね。





-------------------------------3月17日 00:00 とある森林



ある日、人間の子供を見つけた。
子供はひどく衰弱していて、空腹で、このままでは死を待つばかりであった。

良い食事になるかとも思ったが、ふと、気がついた。
この臭いには覚えがある。そう、たしか末の弟が人間に助けられた時、付いていた臭いだ。

薄い臭いではあったが、親は嫌っていたから、覚えている。

だとすれば、食べるのには少しばかりの躊躇がある。
多少の介抱のため、木のウロへと運び込んだが、水は飲んでも吐き、肉は食べてもすぐに下痢をしてしまう。

どうしたものかと思っていて、ふと、頭によぎる物があった。

白い毛をたなびかせている、大きな大きな狼。
以前、人間の群れが、「カミサマ」と呼んでいたもの。
それが森を駆ければ、その後ろの木々が芽吹き出し、花が咲き乱れる。

畏怖すべき存在。あれならば。そう思い、子供を引きずり、どうにかして引き合わせる。

「なれば、我が力を貸し与え、その子供を、おまえの娘としよう。」

そう言うと、一瞬で姿がかき消えた。


子供は、元気を取り戻した。
そればかりか、水を飲んでも吐き出さず、肉を食べても下痢をしなくなった。
私の子供たちと一緒に跳ね回り、元気に遊んでいる。

そして、気がつく。彼女の体の一部が変わり、体毛が白くなっていっているのを。

"私の娘になる"とはこういう事なのだ。私はその時、初めて"カミサマ"を恐ろしいと思った。
そして同時に、あの子供を――娘を、しっかりと愛してやらねばと、そう思ったのだ。





-------------------------------3月18日 00:00 ????



ヒトの子へと貸し与えたのは狼の身体。
しかし、それは貸与したものに過ぎず、狼の娘としての祝福であるが故、狼として生きねば、それはやがて失われるだろう。

狼として生きるのならば、その身体は狼へと
しかし、ヒトとしての暮らしを生きるなら、狼としての身体は"返却"されるであろう。





-------------------------------3月18日 20:30 戸棚にしまわれた学生カバン



■■■■■学校■■年■組■■

――――因幡 鈴蘭






-------------------------------3月19日 民家


『次のニュースです。
一昨年、海外の森林地帯で一人の少女が行方不明になった事件で、現地当局は、昨晩、地元のレンジャーが保護した少女が行方不明の少女だったと発表しました。この事件は――』

「あれ、今やるの?」

「だって、鈴蘭がそのまま出ていったら、大騒ぎになっちゃうから。伸ばしてもらったの。」

「そっか。」

ぐ、と伸びをする少女は、癖のある白髪に、頭の横に目立つ、寝癖のような突起があった。

「……そうだ、あのときの写真なら、出してもいいよ。」

「どうして?」

「……お世話になった人が、分かるから!」

無事に、帰れたよ、って。そう言って、彼女は一輪の、藍色の押し花を見つめるのだった。



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会話ログ、RPなど、諸々OKです。