どこにでもいる普通の男子高校生。ある夏の日を境に、彼は姉を探しに家出をした。先も後も見ずに電車に乗り込み、疲れからか寝てしまったのだが、気が付くと見知らぬ場所に倒れていたのであった。
「俺はどうしたらいいんだ…?」
その手に握られていたのは、一通の招待状--
9/19 異能入手。突然異能力が身について狼狽えているようだ。
9/20 拠点《22,2》を発見。有り余るアイテムを置いていく。
→拠点《24,30》を発見。
→諸事情によりバディの手により死亡。
9/21何者かによる影響により【暴走】状態。→解除。
9/22変動特になし。
9/23死体を漁られる。キャーエッチ!
9/24雷に撃たれる。これが死体蹴りかァーッ!
9/25とにかく餓える。死んでるのに餓える。まほうしょうじょがもとにもどったらしい。よかったね。
9/26まつりのおわり
あなたは、目を覚ました。花畑で泣いた。同じ想いをした人と出会った。
それでも貴方は前に進むと、一歩を踏み出したのであった。
9/27帰ろう、僕らの日常へ。
●どうして家出したの?(9/22開示)
吉田次郎のいた世界には既に【異能】の概念が存在しており、彼の姉がその異能を持つ特殊能力者だった。しかし、得体の知れない力だと父母は恐れ彼女を拒絶。挙句の果てには家族旅行先の海外で姉を置いてきてしまった。
吉田次郎がその真相を知ったのは、姉が行方不明になってから1年程経過した頃で、夜分遅くに帰宅したところ居間で喧嘩していた両親の会話からその真相を知ってしまった。そして怒りから母に手をかけようとしたが、父が代わりに受け、怪我を負ってしまった。それが怖くなり、次郎は家を出た。
姉探しが無謀なことは分かってる、しかしあの家にいれば両親を■してしまうかもしれない恐怖もあった。だから彼は逃げた。それこそ宛てが無くてもいい、誰も傷付けずに済むのだから。
●やさしいおおかみのはなし(9/25開示)
おおかみはじぶんのちからがだいっきらいでした。
ひとをきずつけることしかできないからです。
おおかみはうえがこわくてひとをおそいましたが、うまくいきませんでした。
おおかみはおんなのひとに『こわい』『ひとをおそいたくない』となきました。
おんなのひとはやくそくをしてくれました。
『あなたがひとをきずつけないよう、いつでもしねるようにする』と。
おおかみはそのやさしさにこたえたくて、かのじょのちからになりたくて、
いきかえったらじぶんがあなたをまもるのだとけついしました。
でもだめでした。うまくいきませんでした。おおかみはまたこわくなり、
ひとをおそってしまいましたが、やはりうまくいきませんでした。
おおかみはなきながら、おんなのひとにさされました。
じぶんをすくってくれたきれいなて、やくそくをむすんだきれいなて、
それをよごしてしまったざいあくかんにさいなまれながらも、
『だれもきずつけず、さいごはかのじょのかおがみれてよかった』と。
そうおもいながら、おおかみはしにました。
つみぶかいおおかみ、ひとをくわなければいきていけないおおかみ。
でもじっさいは、みんなでたすけあって、はげましあって、
たあいのないはなしができるふつうのにんげんだったのです。
やさしい、やさしい、おおかみたち。
かれらにしゅくふくが、あらんことを。
●交流
ラノアさん(No.151):初めて声をかけてくれた人。うっかり"女の子"と間違ってしまったことを未だに後悔している。
→貴方が無事に生き残れるか、花を集めて帰れるか、いずれにしてもどうか何事もなくこのゲームを終えられるように祈ってます。
シレネさん(No.101):同じ家出仲間の人。趣味の話で盛り上がった。無事に生き残って欲しい。
→君が"男"でも"女"でも、シレネさんは"シレネ"だよ。俺も友達が出来て嬉しかった。ありがとう。
ミキさん(No.104):毒に侵されていたところを助けてくれた人。"枷"を付けてくれている。今度は自分が護るのだと張り切っている。
→どうか貴女が無事に元の生活へ戻れるよう、祈っています。
バッタさん(No.270):拠点でお世話になった人。貴方のおかげで助かりました、ありがとうございます。
◆PL情報
・フタハナ初参加の初心者です。お手柔らかにお願いします!
・返信にお時間がかかる場合があります。申し訳ありません…