種族 電子精霊(AI)
役職 電子化人類意識保管領域の管理、保護用AI
使用義体 男性型実働用義体(幼年型)
とある世界で、電子化した人類のデータを保管するためのAI。
幼い少女のような外見の男性義体に入っている。
性格は年相応の感情を、冷静で大人びた様相と集積した知識で隠しているタイプ。
あるところに、とても技術の栄えた国がありました。
それらは僕たちの知るよりも進んでいるものでした。
人々は働くことをやめ、すべての仕事を機械に押し付けました。
けれどもある日、いろんなことが起きました。
病気だったり、よくわからない人の敵だったり、今までの技術の発展の自然からのしっぺ返しだったり。
権力欲しさの外部からの攻撃だったり、悪意ある人によるロボットのコントロールだったり。
都にたくさん大変なことが起きてしまったのです、それも一気に。
みんなみんな、いろんなことを任せっきりにしていたから。
これをどうにかする方法がわかりませんでした。
人々が頑張っていたころならまだしも、何もしない楽を知ってしまった人たちに、
これをどうにかする方法は残っていませんでした。
でも、滅びたくない。
人は不滅でありたがるものです。
だからひと昔に作られた技術で、自分たちの意識を電子データにして、
仮想の世界≪ハコニワ≫で、自分たちの意識を残すことにしたのです。
人々は、滅びから逃れるために、その身を滅ぼしました。
「僕はその≪ハコニワ≫の守り人。
電子化人類意識保管領域の管理、保護用のAIだよ。」
そんな彼の手元に届いた一通の手紙。
みんなご存じフタハナ島への招待状。
いつも通りのルーチンワークに飽きた彼は、その文面に魅かれて。
願いを胸に、やってきたのです。
今はもういないが、最後まで人類の電子化に反対していた人々はいた。
だが、国の緊急事態宣言にそれを表立って口に出すことはできず、従った。
けれど、その中には管理AIの作成にかかわっている人がいた。
だから最後の抵抗のように、人があるべき死を迎えるために。
管理AIにほんの少しだけ、手を入れた。
孤独という感情を。
いつまでも終わらない作業を、きっとその猛毒は蝕んで。
いつか彼を鎖から解き放ち。 その時、人は再び滅びるのだ。
けれどそれは叶わなかった。
刻ま(プログラミングさ)れた孤独を共に超えられる相手を見つけ。
滅びゆく世界に迎え入れたから。
『僕のわがままは、どうやら許された(permission)みたいだ。』
PLより
PL対象への悪感情に起因しなければなんでもあり
ログ公開は可能ですわよ。
おいしいごはん