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No.50 陸館 沙優
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age:29
sex:女
height:156.7cm
weight:49kg
Trend:出来るだけ避ける
Favorite:家族、救われる人
Hate:犯罪者、救えない人
Comment
「救える人を、救うだけ」
【Battle_Log】
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陸館 沙優(くがたち さゆ)

刑事課所属の警察官。経産婦で未亡人。
家族写真を入れた財布はいついかなる時も手放さない。

久しぶりに迎えた休日の朝、郵便ポストを見ると一通の招待状が入っていた。
捨てることも考えたが、端に書かれた『とっておきの力』が気になり記入した。

ー誰かを救うため、助けるための力を得るために。


異能命名『使える力』
とっておきの力、というには拍子抜けだった。
森の中にいれば吸血鬼の眷属の子くらいは追い払えたけれど、真祖や戦闘に特化した異能持ちには怯えて過ごしていたから。
でも、この力を元の世界に持って帰ったのなら……
この力は仇討ちのために使える力だ。──きっと、彼女を逮捕することができるだろう。
そして、あの子を救うためにも使える力でもある。──もしかすると、異能の存在に心を躍らせるかもしれない。
だから私は、この異能を持ったままこの島を出た。


同署職員同士の会話
「──陸館さん、雰囲気変わったな。なんか、目つきが鋭いっていうか、鬼気迫ってるっていうか」
「……お前、彼女と再会したのは交番勤務以来って言ってたっけか」
「そうそう。彼女はもう結婚していたし、プライベートで連絡を取るほどの仲でもなかったけどさ……同じハコで共に新人時代を生き抜いた戦友って、妙に親近感湧くよな」
「あー、わかるわかる。……で、話しかけてみて、ギャップに驚いたってわけな」
「そう! 今みたいなクールな感じじゃなくて、ほわほわした笑顔が似合う癒し系って感じだったんだよ!」
「……お前、彼女が被害に遭ったこと、知らねぇんだな」
「被害? いや、知らない」
「まあ、簡潔に言うと、『逆恨みで旦那と息子を殺された』んだ……そうだ、事件名を言えばわかるかもしれねぇな。『◯◯キャンプ場父子殺人事件』だ」
「……若き女性実業家が友人の家族を殺害したってヤツか」
「ああ、ひでぇ話だよな。犯人の女の子が実業家として成功したのも、陸館のおかげだってのに」
「……もしかして、彼女が交番で親身に接していたあの高校生が? 初めて来たとき、『死にたくないけどこんな世界で努力して生きたくもないから刑務所に入れてくれ』って頼んでた……」
「ああ、お前も見たことあんのか……他の交番や署では門前払いされたらしいが、陸館は放っておけなかったんだろうな。知り合いに頼んで職を紹介してやったらしい」
「……覚えてるよ。よくやるなって思いながら見てたから」
「それから家族ぐるみの付き合いを数年続けた後に事件が起こったんだとさ」
「報道では友人間のトラブルだったって話だったが……」
「実際のところは『あのとき捕まえてくれなかったから』っていう動機らしい。まったく、ふざけてるよな」
「……なあ、その事件って」
「ああ、加害者は捕まってねぇ。財力と才能を駆使して行方をくらませているそうだ」
「……捕まえてほしいんじゃなかったのか?」
「さあな。成功して気が変わったか……あまり考えたくないが、自分が捕まらないことで陸館が苦しむのを楽しんでいるのかもしれねぇ」


救えない人
『何をすれば貴女を救えるの?』
 夫と息子を殺し、彼らと私の身体を辱めた女に、そう尋ねたことがある。
『この世界にいる限り、アタシは救えないよ。だって、面白くないから』
 女は諦めに満ちた表情で笑っていた。
『魔法もなければ超能力もない、ドラゴンも、魔王も、勇者も存在しない……つまらない法則に縛られた不自由な世界をアタシは望んでいなかったんだ』

 この島に来てからも、救えない人をたくさん見てきた。
 世界そのものをどうにかしようとする願いを持った人、特定個人に執着心を抱いた人、人が殺されることに何も思わなくなった人……
 私にはどうにもできない。頑張って行動してみても、救いには至らない。そんな情けない自分が嫌いだ。
 どうして救われてくれないの? みんなが救われていたら、大切なものを失う人だってきっといなくなるのに。だから、救われない人が嫌いだ。


PLより
・特にNGはありません。ログ公開その他何でもフリーです!
・長考しがちで返信速度は遅いです。何卒ご了承いただけると幸いです!
・会話が続いている限りは起きているタイプの人間です。眠たいなと思ったら返事は中断していただくとお互いに気が楽かなと考えてます。

※プロフィール、メイン画像及びそれをトリミングしたアイコンはSKIMAのキャラ販売にて雨宮シキ様より購入させていただいたものです。