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No.97 アルマウェル
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age:不明
sex:男性型
height:180cm
weight:異様に軽い
Trend:出来るだけ避ける
Favorite:人に喜ばれること
Hate:差別
Comment
『皆が差別なく。幸せを掴める世になりますように』
【Battle_Log】
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「実験はどうなった? 結構重要な奴だったって聞いてるけど」
「あぁ、あれ? やっぱり駄目だったってもう報告してきたよ」







『それを、わざわざ連れ出そうとするバカがいました』

 蘇る度に身体は不完全化が進み、天使にも人にもなれず。次第に意識も薄れてきました。
 それでも、大嫌いになった元天使に起こされて連れ出され、教会に帰って来たARMAUEL-E7-99A9は『神父アルマウェル』として温かく迎え入れられました。

 自分が紡いだものにアルマウェルは救われて、談笑し笑い合いました。
 太陽を見るように目を細めて、雨上がりを喜ぶように微笑んで。

 そして、教会の皆に別れを告げたあと。

 自我を失い、魔物になる前に。

 大嫌いな人に、花を散らせるよう頼んだのでした。

『大嫌い大嫌い言ったけど、貴方も勿論含めてる』
『皆に幸があらんことを!』




Ⅵ‐Ⅴ

















「さぁ、一つになりましょう」
 白い帽子を被る金糸の髪の聖職者。天へ至る修行として殺戮の島が選ばれた。
 どんな苦難も悲しみも乗り越えて隣人を愛し、祝福と祈りを捧げる使命を持つ。


 目は伏せられがちで、度々帽子で隠す。
 
 例えその人が恨まれる殺人鬼であろうと、得体の知れない人外であろうと、心無い物であろうと、救いを求め生きようとするならば手を伸ばす。
 食料の施しを与え、もう一度立ち上がる力を分け与える献身を見せることだろう。
 最大幸福の為に自らの花を散らすのも厭わない自己犠牲者。

「差別のない世に」基体 番号  ARMAUEL-E7-99A9
 大分類  自我魔生体
 小分類  完全魔粒子生命体

 この個体は「■■■■■」の実験過程で造られた人為魔粒子生命体です。
 魔力石から魔粒子生命体を造り出す研究はいくつか結果が出ておりますが、いずれも失敗に終わっております。《参考:■■■■■■の実験、■■■による■■■■》

 失敗の原因は魔力石の魔力不足に加えて、人為魔粒子生命体の大きな不完全化による不安定さから引き起こされる人格損傷と身体崩壊によるものと考えられております。

 今回の「■■■■■」では、魔力石を産出する前の四枚透明花を用いて実験しました。
 使用した四枚透明花は、聖人として保管されていた■■■■神父(Jo■e■■ de ■■■ster)の写しに、新たに作成した個体情報の花弁を加えたものです。
 この五枚透明花により、基盤となった存在による人格と身体の安定化が可能になりました。

 しかし、魔力過剰により花弁は安定化せずすぐに剥がれ落ちてしまいます。
 これにより他の花弁も続けて落ちてしまい、不完全化の進行が急速に進むと考えられます。

 現段階では常に魔力を放出し続けることが安定化に繋がると考えております。




『“失敗作”』『基体番号ARMAUEL-E7-99A9。廃棄を決行します』

 ARMAUEL-E7-99A9は聖職者をモデルに造られた生命体でした。
 目的は、天使と同じ魔粒子生命体を造るためです。


 ですが、実験は失敗しました。
 天使たちは黄金の目を持つのに対して、ARMAUEL-E7-99A9は不完全な状態を示す赤い目だったからです。
 これがどういったことを示すかといいますと、ARMAUEL-E7-99A9は将来身体や自我を崩壊させて魔物になる可能性があったのです。

 完全な体を持つ天使たちは迷うことなく言いました。
『これは天使にならない』

 ですが、製作者であった一体の天使は言いました。
『徳を積んでくるんだ。そして、選んできて』
『君はきっと、人間にも天使にもなれる』
『可能性のある生命だ』

 ARMAUEL-E7-99A9は人を救い、教会を作って匿い、天使に焦がれ、多くの人と触れました。
 ですが、結局天使の考えた通り。

 異形の身になって、水の中に消えていきました。






「人間の花を使ったのがダメだったかな。感情って面倒くさいなぁ」
「廃棄するのも大変じゃないかい? これ」
「そうなんだよねぇ。生命保護団体がうるさいし面倒くさいんだ」
「じゃぁ、勝手に死んでしまえば問題ないんじゃない?」
「それもそうかぁ」