『…………神よ、貴方は何処にいる』 『無の先に、と信じて飛び込んでも貴方は居なかった』 『人の言う神はまちまちだ。貴方は祈りを叶えると伝えられたり、災害を起こしたり』 『そう、神の認識は個人で異なる』 『神よ、貴方は―――』 『“心”に、居られるのですね』 死しか見えなかった。同胞を次々と無に帰し続けた日々。 同胞は、何を願って堕天してしまったのだろうか。聞いても想像には遠い世界。 気付けば私は死に同情してしまうようになった。死の天使でありながら、死を慈悲深く見送れなくなった。 一人の死をもってしても、吐き気を催すような罪悪感。 私は、死の天使ではなくなった。私は神に願った。『私を正し、消失させてほしい』と。 だが、神がいる場所に飛び込んでもそこに神はいなかった。 神よ、私は正されないままだ。天使には戻れやしない。 人間の幸福とやらを、見せてもらいに行ってきます。 以前のバージョンを復元しますか?「死は此処に来たれり。心を止める終焉は、我が名に従い開かれる」 「……どうして私にそれが訪れない」 赤い目に黒い翼を持つ、サングラスをしたモノ。顔の半分から右半身が変色しており、縦になったヒビのような模様が刻まれている。 翼は直接背中から生えている訳ではなく、粒子として散らせながら着脱可。 己の選択のために、死や殺す事を気にしている。 彼に血はなく、肉もない。有るのは自己嫌悪の塊のような魔力の身体。 己の居場所から逃げたにも関わらず、任を成し遂げられなかった後悔だけが心を刺し続ける。 今でも“神(あなた)”を信じている。 だが、あなたから離れてしまった自分を信じることが出来ない。 もう、死を見るのが嫌なんだ。 ⚠※ イラストは頂き物です※ 良識の範囲内でスクショや保存、公開をお願いいたします。 ※ 基本的に何されても大丈夫です。 この情報は破棄された内容です。 |