名前：愛染 茜華(ｱｲｾﾞﾝ ｾﾝｶ)

やることも、未来も、全部決めてくる親が嫌い。
礼儀正しく。慎ましく。女の子らしくしなさい。
勉強はできて当たり前、親の言うことを聞くのが当たり前。
お金持ちの子だからって疎まれる。礼儀正しくすると偉そうだって言われる。

全部嫌い。

でも、幼馴染の皆は好き。
初めて同年代で、普通に接してくれて子達。
優しくて、暖かくて、とってもキラキラしてるように見えた。
私もそんな風に過ごしてもいいんだなって、ふと思った。
だから、私もキラキラできるように、明るく楽しく過ごすの。
親がなんて言おうと知った事じゃないんだから。

一緒に過ごしていると、とっても楽しかった。
ただ、幼馴染の皆と過ごせればそれだけでよかった。
私にとっての居場所は、幼馴染の居る所だけだった。
幼馴染の在る所に茜華チャン在りってね！

皆も同じ気持ちかなって思いこんじゃってた。

でもそっか、ただ一緒に居たいって、難しい事だったんだ。

私のせいだ。



____________________________________________________________

実は幼馴染み達に招待状を送った主犯。
愛染茜華の元に四つの招待状が届いたのが全ての始まり。

最初は一人で東雲汐愛...ユウキの妹であるシオメを蘇らせるつもりでいた。
しかし、自分が居なくなることによって、幼馴染み達が心配するだろうと
招待状と言う手がかりを残す。

自分にもチャンスがあったように、彼らにもチャンスがあるべきだと。
著名で送ったのは、彼女が行くと知れば、幼馴染み達は止めてくるか
自分達もついて行くと言いかねないからである。
あくまで茜華が行くから、ではなく、自分の意思で選択することを、幼馴染みの意思を尊重した。
仮にサインをしなくても、自分が消えた手がかりにはなるだろうと信じて。


その浅慮な行為が、後にどんな末路を招くのかも知らずに。

彼女の願いは、亡くなったシオメを含め幼馴染み5人で楽しく過ごすこと。
願いによる行動は、今ある幸せすらを踏みにじることになる。