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No.264 イニアポストルカ
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age:16
sex:
height:161cm
weight:38kg
Trend:出来るだけ避ける
Favorite:救済
Hate:犠牲
Comment
「ここの死人は随分とお喋りだったな。」
【Battle_Log】
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『 誰 が 皆 の かわり に ぬべき か ? 』


彼が生まれ育った村では、疫病が流行っていた。


「あとはおれが引き受けましょう」

「この村におれほどの役立たずは他にいません」


その小さな村では、薬も食料も足りなかった。

街から薬を売りつけにやってきた商人が殺されたこともあった。
村に昔から住んでいた魔女も、病の現況として吊るされて死んだ。
口減らしのためにまず老人が殺され、三つ子は一人残して鍋で煮られた。
成人した子を持つ老いた経産婦も間引かれ、病弱な者もそこで処分された。


『次に死ぬべきものは誰?』


ポストルカもまた病弱ではあったが、占い師という役職ゆえに生かされた。
それを公平に決定し、責任を負う者が村には必要だったからだ。


「もう十分減らした。次に死ぬべきものはおれでしょう」

「今日の晩、村人全員をこの村で一番広い家に集めてください。
魔除けの香を焚いて、皆で未来のことを相談しましょう」



その晩、毒花の香が焚かれた。
村人は残らず息絶え、病がこの村の外に持ち出されることはない。




「この病が世界に広がれば、大都会では何万人もの人間が死ぬ。
たった数十人のおれたちの命は、何万もの命を散らす価値のあるものか?」





Houttu"ynia" cordata.









滅びた村の一番広い家の中。
ポストルカはたった一人、同胞たちの死体に囲まれて目覚める。

毒も病も、もうどこにもなかった。