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No.131 ツムギ
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age:17歳
sex:おんなのこ
height:181cm
weight:そこそこ
Trend:出来るだけ避ける
Favorite:かっこいいもの、ヒーロー
Hate:女性らしくという押しつけ
Comment
おかえり、お嬢様
【Battle_Log】
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◆オレは、もうヒーローじゃない◆
◆ただの、お嬢様だ◆

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『流姫院 紬(るきいん つむぎ)』

それなりに名のある名家、流姫院家の娘。
お嬢様らしく、可憐に、慎ましく振舞う。
ほんのちょっぴり世間知らずな、花のようなお嬢様。

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◆演じるのは疲れたから◆
◆もう少し、気を楽にするさ◆

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…とまあ人前や家族の前ではお嬢様らしく振舞うのだが。
その実態は口も悪けりゃ柄も悪い到底お嬢様には程遠い少女である。
女である事、お嬢様である事にうんざりしており、
不特定多数かつ実際に対面していない状況では粗野に振舞う。

とはいえ一対一の会話や、対面している時はお嬢様らしくなる。
…もう取り繕うほどの精神的余裕はないが。

カッコいいものがすき。
特にヒーローモノや不良モノが大好き。

なんか知らないうちに招待状が机の上にあったので、面白半分で筆を綴ったのであった。

…4日目の朝以来、誰かの特別になるつもりはない。

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きっかけはほんの些細な事で
それは少女が今よりも小さな子供のころの話。
従者と外へ出かけていた少女はひょんなことから迷子になってしまいました。
途方に暮れてとぼとぼと歩く少女が見つけたものは、公演中のヒーローショーでした。

どこにでもあるような普遍的なヒーローショー。
けれど、お嬢様であるようにと躾けられていた少女には魅力的な物に見えて。
気が付けば、それにずっと釘付けになっていました。

それから、しばらく経った後にようやく従者が少女を見つけて。
けれどもまだショーは途中で、少女は従者に最後まで見ていっていい?とせがみます。
…ですが従者は無理矢理にでも引っ張っていきます。
曰く、"女の子らしくない"と言うのです。

…その従者だけではなく、他の従者も父親も母親も。
ヒーローショーの話をすると、皆が"女の子らしくいなさい"と言うのです。
その日から、男であることに酷く憧れを抱きました。

…時は流れ、少し大人になった少女は、こっそりと"男らしさの教材"を買ったり。
こっそりとパソコンを使ってインターネットで"男らしさ"を学んだり…
幸いお小遣い自体は貰えていたので、いろいろ買うことができました。
…まあ、その教材の大半がちょっと教育にはよくなさげな"男らしさ"だったわけで…
そしてこれまで抑圧され、抱いた憧れが大きくなっていた少女もまた、その影響を受けやすいもので…

…まあ、結果として人前では可憐なお嬢様。
人の居ない所ではなんだか柄の悪い少女になってしまったわけなのです。

それでも、まだ実際の人前で"男らしく振舞う"事には恐怖感があります。
否定されるのが、少女の中でトラウマになっていたのですから。
そうして今もなお、お嬢様という仮面を被って生きていくでしょう。

…とはいえ、否定されないなら、彼女もまた仮面を外して振るまうでしょう。



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PL情報とか

※ログ公開フリー

※スカ系統NG、それ以外はR-18、R-18G及び諸々ほぼほぼ自由です。
どうしても駄目かも、という時だけその旨を伝える事はあるかもしれないです。
(ほぼほぼないと思われます)

※お返事速度はちょっとスローかもしれないです

※ちょっとお口が悪いタイプのPCです、ご了承ください。

(NEW!)※誰かの特別になることを否定したので、告白等は確定で振ると思われます。



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◆さよなら、ヒーロー◆




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書きなぐりのメモ(抜粋・人の記憶)


マイケル[16]:今度会う時にまた特大のボケ披露するさ。 …傷つけちまった事も忘れないぜ。
エリー[18]:結局撫でまわせなかったな、元気にしてるかねぇ。
刺青みたいやつをくれた少女[30]:刺青…みたいなやつ、ありがとな。戦闘の機会がなくてよかったぜ。
カスイ[45]:褒めてくれてありがとな、閃光が道を照らしてくれているといいな。
万[60]:何度も支えてくれてありがとな、おかげで立ち上がれた。
瀧田[73]:またいつかTRPGについて教えてくれよ、楽しみだ。
ぼく[93]:心配してきてくれてありがとな、背負うのはオレの義務だから。
天堂[102]:体調悪そうな時よりも、元気そうになっててよかったよ。
三汐[116]:生き延びてくれてありがとうな、次は三汐だけのヒーローが守ってくれるさ。
幸人[120]:水や飴、ありがとうな。ヒーローじゃなくても命の重さを知っていくさ。
エレナ[142]:オレたち、きっと成長できたさ。 秘密基地作りが楽しみだ、また会おうぜ。
ビンタ頼んできた少女…?[166]:ビンタしたのが不良お嬢様でごめんな。
溜[168]:次に会う時までにケンカ強くなってやるさ、楽しみにしてるぜ。
医者の小豆[170]:愚痴聞いてくれてありがとうな、背負っていかなきゃな。
ドラゴンの少女[189]:注射器ありがとな、結局ヒーローらしいこと全然できなかったよ。
真斗[226]:占ってくれてありがとな、占い、ちゃんと当たってたぜ。
一色谷[235]:面白い事に誘ってくれてありがとな、ちゃんと生きろよ。
アガサばあさん[237]:ちょびっとしか親切にできなくてごめんな。
黒瀬[279]:傷つけて、願いを踏みにじっちまった、ごめんな。
でも最後に話が出来てよかったよ。家族とも、もうちょっとちゃんと話してみるさ。
カリフォル[288]:結局あれから全然役に立てなかった、悪いな。でも最後のロボはメチャクチャかっこよかったぜ。
ギルバートのえらーいおっさん[297]:支えてくれてありがとな、カッコいい大人だったよ。

砂噛 蜃[136]:ヒーローが唯一、何一つも救えなかったお姫様 忘れてやるもんか。




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ただいま、お嬢様

…大喧嘩した。
こんなに親と大喧嘩したのは初めてだ。
ま、スッキリはしたけどな。


――ベッドの上で目覚めて、あの島での出来事が夢じゃなかった事を知った時。
初めて家がこんなにも恋しいモノなんだなと感じた。
 
すぐに部屋の片隅の日記帳を取り出して、いろんなことを書いた。
島の事を忘れないように、色々と。

それから後に落ち着いて部屋の外に出たら大騒ぎ、みんな総出でオレの行方を捜してさ。
当然だよな、仮にもお嬢様が一週間行方不明なんて。
だからオレの姿を見た時は家にいる奴みーんなぽかんとしてたよ、あれは傑作だった。

それからすぐに母親が駆けつけてきて、オレをビンタしてさ。
…それからぎゅっと抱きしめてくれた。
いつもうるさい母親の初めて見る姿だった。

そんで勇気出して思い切って言ってみたよ、男らしく生きたいって。
そしたら大喧嘩、さっきまでの心配していた母親はどこ行ったんだって感じ。
んで、めちゃくちゃ喧嘩して気が付いたら日も落ちかけて…

――で、今に至ると。
今は部屋の中で改めて日記に目を向けている。

…結局、母親は根負けして男らしくあることは一応認めてくれたさ。
んでもその言葉遣いはみっともないから直せだって。

…で、結局お嬢様は続行ってわけだ。
ま、一つ進展だな、従者どももそのうち認めてくれるだろ。

そんなこと考えながら、オレは机の上のマンガをぱらぱらとめくる。
目に映ったのは皆に笑顔をもたらす、完全無欠のヒーロー。
オレはこんなヒーローに憧れて、島でヒーロー演じたんだ。

…いんや、正確には全部救おうと本気で考えた始めたのは途中からなんだがな。
ずっと耳に焼き付いてんだ、水底に沈んでいくお姫様の声が。
自分だけの特別なヒーローである事を望んでいた声が。
もしかしたら、そいつのためだったのかもしれないし。
あるいはそいつの声がきっかけで、そうありたいと心の奥深くで思った事が表に出たのかもしれねぇ。

結果はうまく行かなかったけどな、オレは二度もお姫様を裏切った。
だからずっとこの先も、この声は途切れないんだろう。

…ああでも、ヒーローやってよかったこともあった。
足掻いて足掻いて、誰も傷つけずに救う事は無理だと思ってたけど。
ヒーローやめてから、それは見え始めたんだ。

少女を一人、最後まで守り抜いた事。
届かないと思っていた最後の閃光は、奇跡のバトンとして伝わっていた事。
救ったものが、見えるようになった。
救えなかったものにばかり、目を向ける事はなくなった。
それを知ってから、ヒーローはいてよかったと少しでも思った。

それでも、傷つけた者、どうしても救えなかった者。
それはずっと覚えていかなきゃいけない。
それと一緒に、救えた者もが居たことも忘れないように。
ヒーローが遺した、大切な物。





最後に、オレはメモの片隅に書き記した。
あの島の事を忘れないための最後のピース。








ヒーロー[■■■]:確かにその島に居た。



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